「大量の英文を読むのがしんどい」「洋書を読んでみたいけれど、挫折しそう」と感じたことはありますか?
今日はリーディングをラクにするかもしれない「バイオニックリーディング」をシェアします(英語圏のADHDの方のための読書サポートとしても今注目されている技術ですが、私は英語学習コーチであり発達障害の専門家ではありませんので、ご参考程度にどうぞ)。
↑コレなんです
まず、日本人の英語学習において「日本語は読めるけれど、英文が読みづらい」の原因はなぜかを考えます。
【仮説】
日本語:漢字に情報が凝縮されている(漢字は一文字あたりの情報量が多い)ため、「漢字の拾い読み」でスピーディーに文意が把握できる。
英語:アルファベットで表記され、情報量が1文字ずつ均一なため、どこに情報が多く集められているかが見つけにくい。
そのため、英文は1単語ずつ舐めるように読むことになり、リーディングが辛い。
例えば、以下の画像をご覧ください。
【従来のアルファベット表記】
アルファベットはどこまでいっても均等で、重要な情報のありかと、読み飛ばしてもいい単語の区別がつきづらいので、全単語をべったりと同じ一生懸命さで読むことになります。そのため、速度が上がらず、理解がしづらく、集中も切れやすい。
では、日本語はどうでしょうか。
【日本語(ひらがな・カタカナ・漢字・アルファベット混在)】
ちなみに英文・和文ともにChatGPT。
ざっと読むと、テーマである「バイオニックリーディング」という言葉が目に飛び込みやすく、あとは漢字を読みつないで意味の理解を加速していく感じがあるのではないでしょうか。
この日本人の得意な「漢字の拾い読みで読むスピードと理解力をアップする」という方法は英語にも応用可能です。以下にご紹介します。
さて、次にいよいよ「バイオニックリーディング」を見てみましょう。
【バイオニックリーディング】
おおお?!なんだかちょっと読みやすくないですか?
パッパッと単語を目で追うことができて、あの「アルファベットをべったりと均等に読み進むしんどさ」が軽減されている感じがします。これは漢字の拾い読みにも似ていて、日本人の目になじみやすいのではないでしょうか(こちらから試せます)。
さて、なぜ読みやすくなるのかを、英語学習コーチの視点から考察します。ポイントは「情報語」と「補欠語」です。
「意味を伝える力が強い単語」を「情報語」とし、「意味を伝える力が弱い単語」を「補欠語」としましょう。
例えば、”I will go to the park this afternoon.”を例文として、「情報語」をハイライトしてみます。
“I will go to the park this afternoon.”
「情報語」は”I, go, park, afternoon”で、これだけで大まかな意味は十分伝わります。
同じ文の「補欠語」は”will, to, the, this”で、これだけでは意味が伝わりません。
「情報語」だけの拾い読みで、英語リーディングの速度を上げ、理解を高め、集中を切らさず読み続けることができるようになります。
英語リーディングで「情報語」は多くの意味を伝え、「補欠語」は意味が少ないです。
実は英語リスニングでも同じように、「情報語」はハッキリと発音され、「補欠語」は音が連結して凝縮されます。
TOEIC受験や英語の資格試験・ライティングのコーチング時には、速く正確に英語を読むために必要な「情報語」と「補欠語」についてお伝えし、回答スピードアップのトレーニングとして成果と効率を上げています。例えば上記の方法でTOIEC Part7で時間が余るようになり、見直しもできるようになっていきます。
リーディングもリスニングも、「情報語」と「補欠語」という概念を知っておくと効果的に実力を上げるのに役立ちますし、実務的ライティングのスキルアップにも重要です。
さらに、「情報がどこにあるか」という観点は語彙力アップにも有効で、漢字の覚え方にヒントを得た「接頭辞と語根の組み合わせ法で語彙力を増強する方法」があります。この方法なら、一つの単語から関連づけて複数の単語を覚えられるだけでなく、忘れにくい上に、知らない単語の意味の推測にも応用することが可能です。
今回は、英語リーディングで効率よく情報収集ができるようになるための便利な技術、「バイオニックリーディング」についてご紹介しました。皆さんはどう思われましたか?
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